60日間で メキシコ人と西語で対等に仕事ができるようになるためのスペイン語学習 LECCION36 直接/間接目的格代名詞
Buenas noches. ¿Como estas?
このスペイン語のブログを始めたのが1.14なので、ほぼ半分の30日が終わったことになります。
スペイン語の知識ゼロから始まって、前半の30日はひたすら辞書をひき、名詞と動詞をひたすら覚えるという面白くもなんともない単純作業に耐えてきたました。ですが、これまでインプット偏重の勉強をしてきたことで、私たちの中にはそれなりの量の知識が集積しました。
後半戦はそれらのインプットをアウトプットすることで理解語彙を使用語彙に格上げしていく必要があります。そのためには前半と後半で勉強方法を大きく変えなければなりません。
最悪なケースは前半戦で辞書をひくことがクセになってしまって、辞書がないと文を作れないし読めなくなってしまった人です。こういう人は辞書に載っている単語を全て覚えるまで辞書を引き続けることになります。「歩く辞書」になれる可能性はあっても、「スペイン語が流ちょうに話せる人」になれることはないでしょう。
いつでも簡単にひける辞書が手元にあれば、脳ミソは憶えようとしませんし、知らない単語を文脈から推測することもしなくなります。憶えておく必要も推測する必要もありませんからね。脳ミソはバカじゃないのでムダなことはしません。憶える必要がないことは憶えないんですね。だから心当たりがある人は速攻辞書を誰かにあげてしまいましょう。「電子辞書は便利だよーー」。速攻売っ払ってしまいましょう。便利なものであればあるほど脳ミソは働く必要がなくなるので人間はバカになります。
脳ミソのパフォーマンスを最大限に引き出すためには、憶えないといけない状況に自分を追い込んで、その状況を自分の脳に認識させることが大切です。そうすれば脳は「スペイン語の単語を憶える」ということに関してアクティブに働き出します。
「スペイン語を話せるようになる」ということに関しても同様です。たとえば、「1カ月勉強しても全然話せるようにならない」という人がいます。僕に言わせれば、そういう人は「話せるようになろう」としていません。授業にきちんと出て授業内容をしっかり理解して、授業中に出される練習問題もしっかり取り組んで、復習もして、宿題も日記も一日も欠かさず毎日こなしているかもしれません。でも、話せるようになろうとしていますか?という話です。
話せるようになりたいのであれば、宿題をするにしても日記を書くにしろ、話せるようになることを常に意識して宿題や日記に取り組む必要があります。
そういうことを脳に認識させずに課題に臨んでも、脳はその課題をこなすこと以上の働きはしてくれません。
大事なことは、自分にとって本当に必要なことをしっかり脳に認識させること(ブレインンプログラミング)です。そうすればあとは超優秀でハイスペックな脳ミソが勝手にその仕事をものすごいスピードで処理してくれます。これが引き寄せの法則を活用した学習方法です。
だから、仕事でも勉強でも優秀な人っていうのは、(意識的にしろ無意識的にしろ)時と状況に応じてその都度、脳のプログラムを書き換えることが出来ているはずです。
ということで、今日扱う直接目的格代名詞と間接目的格代名詞は、スペイン語ネイティブのスペイン人の先生いわく、
✔話すうえではめちゃくちゃ重要
✔でも最終試験にはあんまり出ない
✔この語学訓練で扱う文法事項で最も難しい項目であり、ネイティブもよく間違える
話すうえでめちゃくちゃ重要なので避けて通るわけにはいきません。
ではVamos a empezar.
まず「難しい」というとそれだけで拒絶反応を示してしまう人がいると思いますが、ネイティブもよく間違えるってことは、間違ったとしても大意に影響を与えるような重大な間違いではないと言えるものだと思います。
だから、日本語で言えば・・・・敬語みたいなもんでしょうかね。あくまでもネイティブでも難しくて間違えて使う人がいるっていう意味でね。
まずはそうやって考えることで、精神的な拒否反応、マインドブロックを外しておきましょう。
で、「直接目的格代名詞」とか「間接目的格代名詞」なんていう仰々しい名前がついてますが、結局はただの代名詞です。「を格」を「直接目的格代名詞」といって、「に格」を「間接目的格代名詞」という言い方をする、というだけです。
✔直接目的格代名詞 = を格
✔間接目的格代名詞 = に格
これまでの会話は、
¿Escribe Ud. el diario? (日記を書きますか?)
Si, escrido el diario. (はい、日記を書きます)
というようなやり取りでした。でも、実際の会話では「日記」「日記」って目的語を何回も繰り返すのってすごくまどろっこしいですよね。なので一度出てきた目的語は代名詞で置き換えようぜって話です。
さきほどの例文で言うと、目的格の「el diario」は「を格」(直接目的格)で男性・単数なので、「el diario」は「lo」で置き換えることができます。
で、直接目的格代名詞や間接目的格代名詞を使うと、それらは動詞の前に置かれます。
つまり、
¿Escribe Ud. el diario?
Si, lo escrido.
となります。
「に格」の間接目的格代名詞も同様です。
注意点としては、一文のなかで直接目的格代名詞と間接目的格代名詞が共に使われる場合、
①語順は、間接目的格代名詞→直接目的格代名詞→動詞の語順になる。
②間接目的格(le,les)が直接目的格(lo,los,la,las)と共に使われる場合は、間接目的格(le,les)が「se」という形になる。
例文)
¿Escribe Ud. a su contraparte una carta? あなたはカウンターパートに手紙を書きますか?
Si, se la escribo. はい、彼にそれ(手紙)を書きます。
はい。本当はもっと例文を挙げておきたかったのですが、ちょっと枕を長く書きすぎて時間が遅くなってしまったので、もう寝ます。
Hasta mañana.