『鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール』(野口嘉則 著)
鏡を見て身だしなみを整えるように、自分の言動や態度、生き方を見直すために、たまに読みかえすのが本書『鏡の法則』。
じつは人生で起こるどんな問題も何か大切なことを気づかせてくれるために起こるんです。つまり偶然に起こるのではなく、起こるべくして必然的に起こるんです。
この宇宙に存在するものにはムダなものは何一つありません。あらゆるものはあるべくして存在しています。
たとえば、Aの行動によってすごく不快な思いをしたとします。なぜAは自分に対して、不愉快に感じるような行動をしたのでしょうか?
それはきっと、自分も知らぬ間に、Aと同じように他人を不愉快にさせる行動をとっているからに他なりません。
人生を鏡だと考えてみて下さい。人生という鏡のおかげで、私たちは自分の姿に気づき、自分を変えるきっかけを得ることができるのです。人生は、どこまでも自分を成長させていけるようにできているのです。
私たちは鏡を見れば、自分の姿を知ることができますね。同様に、人生に起きていることを見れば、自分の心の中を知ることができるわけです。
他人のことを批判したり、心で裁いてしまっていたりして心が荒んでいる時に読むと、心が洗われます。
心の中で不満ばかり頂いていると、その心を映し出すように、ますます不満を言いたくなるような出来事が現実に起きてきます。
逆に、心の中でいつも感謝していると、さらに感謝したくなるような出来事が起きてくるのです。
栄子が父親に電話する場面は何回読んでも、涙がにじんでしまいます。
「人生は、自分の心を映し出す鏡である」
自分の心の中を変えることをしないで、ただ相手や状況が変わってくれることばかり期待してもなかなか思いどおりにはならないのです。
『鏡の法則』は、新しい環境下に身を置いたときや、新たに人間関係を構築する場面では、特に大事にしたいルールと言えるでしょう。